「個性を伸ばす」
「個性を発揮する」
そういった言葉を私達はよく耳にします。
そしてときにはそれはとても聞こえがよく感じられることがあります。
すごく簡単に言えば、一般的に個性を発揮するということは
「まわりがどうであろうと、そのひとらしくいられる」という印象があります。
この場合の「いい感じ」は、のびのびとしている雰囲気があるところ。
そうですよね。
個性的な人って、自由な感じがあって、うらやましかったりします。
そしてまたときには、それはとてもやっかいなものに感じられることがあります。
この場合の「やっかいな感じ」は、わがまま、ひょっとしたら、めんどくさいかも…という雰囲気がある。
そうなんですよ。
友人や知り合いでいる分にはいいのだけど、たとえば家族にあなたの知っているすごく個性的な人がいると想像してみると、それってけっこうめんどくさいなと思いませんか?
たとえば、アインシュタインは、天才的な頭脳だけではなく、その個性的な生き方や、チャーミングな魅力で知られています。
彼は言ったそうです。
「世界にとっては私は多くをもたらすプレゼントとなりうるが、家族にとってはひとりの変人にすぎない」
さて。
「個性を発揮する」ということは、果たして私達にとって本当に必要なことなのでしょうか?
ある意味では、自由にのびのびとできる。
だけどときには責任もつきまとう。
個性を発揮するということは、そんな印象どおりのものなのでしょうか?
ここで言いたい結論を先に書きます。
「私たちは誰でも人生のある段階に入ったときに、死に物狂いで自分自身の個性を獲得しなければならない」
私はそう考えています。
(あえてここでは、強い言い方をするために、しなければならないという言い方をしています)
そしてこのときに言う「個性」の意味とは、
「自分自身の魂のビジョン」
と言えるものです。
そしてこの魂のビジョンを獲得するということは、自分自身の「生きてこなかったあらゆる可能性-シャドウ(影)-」を統合するということでもあります。
ひとりの人間が、自分自身の個性と本当の意味で向き合い、それをつかもうとするとき。
「すべてがありのまま」「ものごとはすべてよくなる」という視点だけでは足りないものが多すぎるのです。
あなたの内なる個性・ビジョンは暴れ牛のようなもの。
暴れ牛の力は強大で、とても普通の手段では押さえ込むことなどできません。
そしてあなたの内なる個性とビジョンが解き放たれるとき、そこにあるものは予想していたものとはまったく異なる人生が待っているかもしれません。
だからこそ、通常の人生では私達は自分自身の個性である魂のビジョンを生きることを全力で避けるのです。
これまでの自分自身が覆されることが何よりも恐ろしいことだからです。
そしてこれは社会的な成功や名声とはまったく関係がありません。
どんなに成功や名声があっても、自分自身の内なる声と存在のありようがずれているならば、それはやはり魂のビジョンから自らを退けている状態といえるのからです。
ユングによると個性化とは
「個人に内在する可能性を実現し、人格を完成していくこと」ということ。
そしてまたユングはこの「個人に内在する可能性を実現し、その自我を高次の全体性へと志向せしめる努力の過程」を
「個性化のプロセス」
あるいは
「自己実現の過程」
だと伝えています。
この個性化のプロセスと自己実現(たぶんスピリチュアルな世界ではもっとも勘違いされている言葉のひとつ)は、たぶんそんなに簡単なものではありません。
しかしもう一度繰り返しましょう。
「私たちは誰でも人生のある段階に入ったときに、死に物狂いで自分自身の個性を獲得しなければならない」
なぜそうなのでしょうか?
ユングはまた言いました。
「個性化とは、すべての生物が(単純な場合も複雑な場合もあるだろうが)、そうなると最初から決められていたものになっていく、あの生物的過程のひとつのあらわれである」
幼虫が美しい姿を変えることが、最初から決められているように。
植物の種が巨木になるように、方向づけられているように。
内なるビジョン見いだし、個性を発揮することが、人間存在そのものだからです。
私たちは日々をあくせくと忙しくやりすごすために、ここにいるのではありません。
周囲に気をつかいながら、自分の本心を押し隠すためにここにいるのではありません。
なれる最高の自分になることを、私達は方向づけられているのです。
他の何者も私達に「満たされる」感覚を与えてくれるものはありません。
個性化のプロセスを通じ、あなたがあなた自身になること。
それこそがあなたに生命をもたらしてくれるものなのです。
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- ・個性を発揮したあなたに向いた仕事や才能とは何かをつかむ
- ・あなたの人生のビジョン(使命)を知る
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2017年5月27-28日(土・日)
時間:両日ともに 10:00〜18:00(開場9:30)
料金:52,000(税込)
場所:新宿駅から徒歩3分(詳細はお申し込みの際に明記させていただきます)
定員:12名
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