「怒りは傷ついていた想いの副産物」。
は?傷ついている? 自分は関係ないし。相手が悪いだけ!と思いたい。
突然だけど、私は家がちらかっていると、なんだか怒りがわいてくるタチです。
その当時の家は母がそんなだったもので、激しく散らかっていた。
自分で生活を立てるようになってからは、あんな風な家にはしたくないと思って、家を徹底的にキレイにした。
汚い家にいる呪いは完全にとけたと信じていた。
だけど、結婚をして、妻が家を少しでも散らかしていると、自分の内側がイライラすることに気がついた。
なぜイライラするんだろう?
まさかとは思うけど、自分は当時、傷ついていたんだろうか?
本当にそれは認めたくない事実だけど、
それに気がついたときに、内側で何かが溶けていくのを感じました。
◇怒りの自己認識5つのレベル
レベル⒉
あなたは怒りが傷ついた想いの副産物であることを知っていますか?
怒りはそれだけでそこにあるわけではありません。
怒りは、あなたが何かに傷ついているんだよ…と、それを放っておくと、他の人も自分も傷つけてしまうんだよと教えてくれています。
怒っているあなたは、本当は誰かに怒りたいのではないのです。
傷ついたあなた自身をわかってほしいだけなのです。
怒りの炎が全身を包み、唇が震え、相手に挑みかかろうとするとき、ふと自分に気づきのための問いかけを投げかけてみましょう。
「ちょっと待よ…。いったい自分は何に傷ついているんだ…?」
怒りは傷ついた想いの副産物。
この言葉を胸に刻みつけておくことは、怒りの自己認識のとても大切なステップです。
私たち人間は根源的に誰もが認めてほしい、わかってほしいという想い-承認欲求-をもっています。
そして認めてほしい!という想いが満たされないとき、拒絶されたのだと傷つき、怒りという感情を抱えることになるのです。
このとき傷ついた想いは意識されないまま残り、怒りは言動として外に現れます。
まるでコインの裏表のように。表にあらわれているのは怒りであり、裏に隠れているのが傷ついた想いというわけです。
つまり怒りとは「傷ついた想いの表現」であり、怒りを探っていくと、必ず傷ついた想いに繋がっていくのです。
8月11日(祝日・木曜日)
ブッダプログラム「怒りの解放とマインドフルネスワークショップ」を開催します。
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