インドラネットとアカシックレコード
このアカシックレコードの概念を、華厳経に書かれたインドの神話がとても上手に説明してくれています。インドの神インドラ(帝釈天)がこの地球に向かって投げた網である「インドラネット(帝釈網)」。地球中に張りめぐらされているこの網には、結び目のひとつひとつに宝玉が編み込まれています。そして世界中どの場所で体験された情報の光も、この宝玉のひとつに映り込み、また一つに映った情報の光は、すべての宝玉へと映り込む仕組みになっています。
そして世界の中心の須弥山に住まう神インドラの宮殿は、このインドラネットの光にあふれており、そこから動かずともインドラは世界中の情報を得え、また彼の意志も世界中に反映していたと言います。
このインドラネットの話は、まるで現代のインターネットの昔版のような話ですよね。
このインドラネットとはアカシックレコードのネットワークを別の言葉で言い表したものであり、それを技術的に表したものが現代のインターネットであると言えます。
この世界観を華厳経では「一即多、多即一(ひとつは全体であり、全体はひとつである)」という言葉で表します。
この言葉は文字通り、真実です。
私たちは地球を包むアカシックレコードのネットワークによって、情報を共有し、つながり続けています。誰かの体験はそのままあなたの体験であり、同時にあなたの体験はそのまま誰かと体験となるのです。
どんなに孤独を感じていようが、現代が家族から切り離され個家族という形態をとろうが、私たちは決してひとりで生きているわけではありません。
私たちはアカシックレコードのネットワークによって、お互いの魂の音色を響かせ合いながら、単独では成し得ない、より壮大な人生の交響曲を全体で紡ぎ続けているのです。
しかしこのアカシックレコードのつながりについて、ほとんどの人は無意識につながっている状態であり、意識的につながることはできていないと言えます。